近年、関節リウマチ(RA)の診療は、生物学的抗リウマチ薬やJAK阻害薬などの登場により目覚ましく進歩し、治療目標を臨床的寛解、さらには構造的寛解といったより高いものに設定できるようになりました。
本動画では、関節リウマチの早期診断・早期治療の重要性と関節破壊抑制の関連、臨床的寛解達成と関節破壊進行抑制データを含む、ジセレカの臨床試験データについて、慶應義塾大学医学部 リウマチ・膠原病内科 教授 金子 祐子 先生にご解説いただいております。

会員限定コンテンツ※再生するにはログインが必要です

ジセレカDI情報はこちら

2010年にACRとEULARから関節リウマチ分類基準が発表されました1,2)。必須項目は、少なくとも1ヵ所の関節において、診察で腫脹を認める滑膜炎が存在すること、及び、関節炎の原因として他疾患の可能性が除外されていることです。
関節炎を有する患者に対しては、この関節リウマチ分類基準等を参考に、早期に診断し、治療を開始することが推奨されます。

1) Aletaha D, et al. Ann Rheum Dis. 69(9): 1580-1588, 2010を基に作成
2)岸本 暢将、岡田 正人編:関節リウマチの診かた,考えかた ver.4 中外医学社, 2020, p.30(図A-21)

ondemand_video動画[32分03秒]
演者
慶應義塾大学医学部
リウマチ・膠原病内科 教授
金子 祐子 先生

目次

  • 近年の関節リウマチの診療【00:07】
  • 2010年ACR/EULAR 関節リウマチ分類基準の要約【01:17】
  • 早期治療と関節破壊進行抑制の関連1年後のSHSスコアの変化量(海外データ)【02:02】
  • 傾向スコア5分位の各層における1年後のSHSスコアの変化量の累積確率分布(海外データ)【03:06】
  • 関節リウマチ診療ガイドライン2024改訂(日本リウマチ学会)薬物治療アルゴリズム【03:30】
  • FINCH1試験:試験概要【05:43】
  • FINCH1試験:患者背景【07:19】
  • FINCH1試験:投与12週時のACR20改善率(主要評価項目〔検証的評価項目〕)【07:29】
  • FINCH1試験:ACR20/50/70改善率の推移(副次評価項目)【08:35】
  • FINCH1試験:投与24週時のmTSSのベースラインからの変化量(主要評価項目〔検証的評価項目〕)(追加された評価項目)【08:59】
  • FINCH1試験:投与24週時のX線所見で進行がみられない患者の割合(副次評価項目)【09:50】
  • FINCH1試験:投与52週時のmTSSのベースラインからの変化量(副次評価項目)(追加された評価項目)【10:16】
  • FINCH1試験:投与52週時のX線所見で進行がみられない患者の割合(副次評価項目)【10:48】
  • FINCH1試験:投与24週時、52週時の臨床的寛解の各指標の達成率(副次評価項目/追加された評価項目)【11:27】
  • FINCH1試験:全体集団におけるACRコンポーネントのベースラインからの変化量の推移(副次評価項目)【12:31】
  • FINCH1試験:全体集団における投与52週時までの安全性【13:08】
  • FINCH3試験:試験概要【18:03】
  • FINCH3試験:患者背景【19:22】
  • FINCH3試験:投与24週時のACR20改善率(主要評価項目〔検証的評価項目〕)(副次評価項目)【19:31】
  • FINCH3試験:ACR20/50/70改善率の推移(副次評価項目)【20:22】
  • FINCH3試験:投与24週時のmTSSのベースラインからの変化量(主要評価項目〔検証的評価項目〕)(副次評価項目)(追加された評価項目)【20:47】
  • FINCH3試験:投与24週時のX線所見で進行がみられない患者の割合(副次評価項目)【21:39】
  • FINCH3試験:投与52週時のmTSSのベースラインからの変化量(副次評価項目)(追加された評価項目)【22:12】
  • FINCH3試験:投与52週時のX線所見で進行がみられない患者の割合(副次評価項目)【22:43】
  • FINCH3試験:予後不良因子を有する患者における投与24週時のmTSSのベースラインからの変化量(探索的サブグループ解析)【23:22】
  • FINCH3試験:予後不良因子を有する患者における投与52週時のmTSSのベースラインからの変化量(探索的サブグループ解析)【24:25】
  • FINCH3試験:投与24週時、52週時の臨床的寛解の各指標の達成率(副次評価項目/追加された評価項目)【24:56】
  • FINCH3試験:全体集団におけるACRコンポーネントのベースラインからの変化量の推移(副次評価項目)【26:56】
  • FINCH3試験:投与52週時までの安全性【27:14】