JAKのサイトカイン・プロファイル
JAK-STAT経路を介してシグナル伝達を行うサイトカインには特定のJAKのペアが必要であり、JAKごとのサイトカイン・プロファイルは異なります。また試験管レベルでは、JAK阻害剤は薬剤ごとにJAKに対する選択性が異なることが示されました。今回は、JAKごとのサイトカイン・プロファイルを中心に産業医科大学医学部第1内科学講座教授 田中良哉先生にご解説していただきます。
ondemand_video動画[5分13秒]
- 演者
- 産業医科大学医学部第1内科学講座 教授
田中 良哉 先生
目次
- サイトカインの分類【0:00】
- I型・II型サイトカインのシグナル伝達【0:56】
- 各JAKのサイトカイン・プロファイル JAK1【2:13】
- 各JAKのサイトカイン・プロファイル JAK2【2:55】
- 各JAKのサイトカイン・プロファイル JAK3【3:25】
- 各JAKのサイトカイン・プロファイル TYK2【3:50】
- JAK阻害剤の各JAKに対する選択性【4:28】
- まとめ【4:46】
JAK-STAT経路を介してシグナル伝達する 主なサイトカイン
JAK-STAT経路を介してシグナル伝達するサイトカインは、IL-6、IL-21、GM-CSF、IFN-α/β/γなどが代表的です。これらのサイトカインはI型とII型のスーパーファミリーに分類されます。

JAK1 サイトカイン・プロファイル
各JAKは独自のサイトカイン・プロファイルを有しており、それぞれが異なるサイトカインのシグナル伝達に関与しています。JAK1は、他のすべてのJAKとペアを形成することができるため、広範なサイトカイン・プロファイルを有しています。
