4種類のJAKのそれぞれの役割は?
JAKは、サイトカイン受容体に恒常的に結合しているチロシンキナーゼで、細胞の増殖・生存・発達に関与しており、自然免疫や獲得免疫の調節、血球系細胞の恒常性維持など生体防御に重要な役割を果たしています。
JAKにはJAK1、JAK2、JAK3、TYK2の4種類があり、それぞれのJAKは発現箇所や働きが異なります。
今回は、それぞれのJAKの役割について、愛知県医療療育総合センター 総長 石黒直樹先生にご解説いただきます。
JAKにはJAK1、JAK2、JAK3、TYK2の4種類があり、それぞれのJAKは発現箇所や働きが異なります。
今回は、それぞれのJAKの役割について、愛知県医療療育総合センター 総長 石黒直樹先生にご解説いただきます。
JAK1の役割
JAK1はB細胞、T細胞、NK細胞などのリンパ球の調節に関わっており、自然免疫、獲得免疫、上皮創傷治癒、炎症において重要な役割を担っています。
生理機能と炎症疾患に中心的な役割をもつJA
JAKは正常な生理機能と関節リウマチのような炎症疾患のいずれにおいても、中心的な役割を果たします。JAKを介したシグナル伝達の過剰な亢進は、慢性炎症を引き起こし、関節リウマチの臨床症状の原因となります。