関節リウマチとJAK-STAT経路について、海外の第一線で活躍されている専門医に解説いただくシリーズです。IL-6、IFN-γ、IL-23など、RAに関連する多くのサイトカインは、JAK-STAT経路を介してシグナルを伝達し、RAの病態形成を促進し、自然免疫、獲得免疫、感染に対する宿主応答において重要な役割を果たします。これらの関節リウマチの病態形成に関わるJAK-STAT経路におけるサイトカインについて、Kevin Winthrop先生(Professor from Oregon Health and Science University in Portland, Oregon)にご解説いただきます。
ondemand_video動画[2分37秒]
演者
Professor at Oregon Health and Science University
Dr. Kevin Winthrop

目次

  • 関節リウマチの病態形成におけるサイトカインとJAK-STAT経路【0:00】
  • さまざまな免疫細胞の異常増殖【0:54】
  • シグナル伝達経路【1:14】
  • JAK-STATシグナル伝達経路はRAに関与するさまざまなサイトカインの発現を調節する【1:28】
  • 関節リウマチの関節【1:44】
  • 関節リウマチの特徴【1:57】
サイトカインのはたらき

サイトカインは細胞により生成され、シグナルを伝達し、他の細胞の挙動に影響を及ぼす低分子であり、免疫細胞の増殖・分化・遊走・機能を制御します。多様な免疫系機能を促進するうえでも重要です。

サイトカインのはたらき
関節リウマチにおけるサイトカインの関与

JAK-STATを介するサイトカインは、関節リウマチにおいて、滑膜細胞の活性化、破骨細胞の分化、血管新生、パンヌス形成、さらなるサイトカイン発現の刺激に関与しています。